インドネシアンな日々 in Japan

ムスリム × クリスチャンの異教徒夫婦

知らない人に奢ってもらった話

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昼休みにコンビニでお昼ご飯を選んでたら、なんだかこっちをチラチラ見てくる外国人のおじさんがいた。話しかけられそうだなと思ってたら、彼は無言でスマホの画面を見せてきた。Google翻訳の画面で「豚肉あるか」的なことが日本語で書かれていた。そして彼はお弁当を見せてきた。

宗教的に豚肉が食べられない人なんだろうと理解して彼が持ってたお弁当を受け取り裏のラベルを隅々まで見た。イスラム教徒と結婚している私は、一見豚なんて入ってなさそうな鶏肉料理でもポークエキスなどが入っていることがよくあるのを知っている。案の定、そのお弁当にも豚肉が使われていた。

「豚肉入ってます」とシンプルな日本語と英語で言ったんだけど、全然伝わらず。そしてGoogle翻訳の音声入力画面を差し出された。「豚肉入ってます」と言ったら何語か分からない言語に翻訳されて、彼はうわーって表情をした。そしてジェスチャーで「私のお昼ご飯を選んでくれ」と言ってきた。夫と結婚してから食べ物の原材料の確認を死ぬほどしてきた私は、闇雲に1つ1つ見るのではなくある程度当たりをつけて探すことができる。ちょっと考えてこれだなと思うお弁当を手に取った。裏を見たら豚肉の表示なし。一発で当てる私すごい (゜レ゜)

「これは大丈夫」とジェスチャーで伝えた。そしたら彼が「私が払うからあなたもお弁当を選びなさい」とジェスチャーで言ってきた。「いやいや大丈夫!」と断って多少の押し問答はあったけどその場は終わった。でもその後レジに並んだら、たまたまそのおじさんの後ろになってしまった。彼はまだ私に何か言いたそうでGoogle翻訳に向かって何か喋っていた。でもそれが翻訳される前に彼の順番がきた。そしたら「一緒に払うから早く持って来なさい」とジェスチャーで言ってくる( ^ω^ ) 後ろに並んでる人やお店の人を待たせるのも悪いので、お言葉に甘えてご馳走になることにした。

「ありがとう」も「Thank you」も伝わってなさそうな雰囲気で最後は両手を合わせてジェスチャーでお礼を言って別れた。人ってGoogle翻訳ジェスチャーだけで結構会話できるもんなのねと思う出来事だった。そしてご飯奢ってお礼したいと思うくらい感謝されたと思ったら嬉しかった。

なんか若い頃は困ってる人を助ける勇気がなくて、困ってそうな人を見かけたのにスルーしてしまったりして後から後悔することもあったんだけど、年を追うごとに人を助けたい気持ちが強くなってきたなと思う。きっと人生経験を積んでいく中でいろんな立場を経験して、相手の気持ちをより想像できるようになったからなんだろうなと思う。これが進化して最終的にお節介なおばさんが出来上がるのかもしれない/(^o^)\