インドネシアンな日々 in Japan

ムスリム × クリスチャンの異教徒夫婦

馴れ初め【その1】


よく聞かれる私たちの馴れ初め。もう随分前の話になるけど書いてみます。

それは私がまだ20代半ばの頃の話。当時の私はアジアの国に全く興味がなかった。子供の頃にアメリカに住んでいたこともあり、とにかくアメリカが大好きだった。

中国、韓国、シンガポールあたりは行ったことあったけど、やっぱり私のテンションが上がるのは欧米だった。

そんな私が初めてインドネシアに行くことになった理由は友人の結婚式だった。バリ島のホテルで式を挙げるということで、仲の良いメンバー6人くらいで行くことに。

私は新卒の時に旅行代理店で働いていたことがあり、海外航空券に詳しかったので最安の航空券を探してスケジュールを考えてみんなに共有した。まぁ最安というとマレーシア経由のエアアジアになるよね。

あとは正直友人任せだった。バリ島に行ったことがある子もいたし、式場の近くの良い感じのヴィラを探してくれた子もいた。

6人で割り勘すれば広くて素敵なヴィラをかなりお安い値段で丸ごと借りれちゃう。

仲良いメンバーで海外行けるのが楽しみすぎてLINEでのやりとりがずっとテンション高かった記憶がある。

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当時私は日本人男性と付き合っていて結婚を前提に同棲していた。彼は7つ年上で大手企業に務める真面目な人だった。

その前に付き合ってた元彼に二股されて心がボロボロになっていた私は次はとにかく真面目な人と付き合いたいと思っていて、そんな時に知人の紹介で出会ったのが彼だった。

彼は既に30代に突入していて周りの友達も既婚者が増えていたからか交際当初から早く結婚したそうな感じが垣間見えていた。一方私はまだまだ友達と遊んでいたい年頃だった。

それでも交際から1年が経った頃、結婚を前提に同棲しようという話になり親への挨拶もした上で同棲生活が始まった。

しかしそれと同時に私が勤めていた外資系企業が日本を撤退することになり、私は突然解雇された。日本撤退を告げられたその日にもう明日から出社しなくていいよと言われて路頭に迷った。外資系ってそういうとこ怖いよね。。

早く次を見つけなきゃいけない状況で転職活動をするのは精神的にきつくて、気持ちが焦りすぎて条件がそこまで良くない仕事も検討せざるを得なくなってくる。

そんな時に彼が「俺の扶養に入る?」というロマンチックのロの字も感じられないプロポーズをしてくれた笑。本当に女性の気持ちというものを全く分かっていない人だった。

私は一応有名大学を出てるし英検1級も持ってる。まだ20代半ばなのに扶養に入るなんて無理だった。丁重にお断りをして仕事を探し続け、ほどなくして無事に第一志望の会社に内定をもらうことができた。

私が新しい仕事を始めてすぐに彼はそろそろ結婚しようと言ってきた。正式なプロポーズもないままに。でも私は新しい仕事に慣れることに必死だったし、年齢的に結婚に焦ってなかったこともあり、まだ結婚の話は進めたくなかった。

入社半年経つまでは有休を取ることすらできないし、女性が入社早々に結婚するのは会社に対して悪い印象を与えてしまいそうな気がしていた。せめて1年くらい経ってからがいい。そう言って結婚を先延ばしにした。

私のワガママのせいで結婚ができないと彼は不満タラタラだったけど、このまましばらく待たせていても彼がどこかに行ってしまうことはないと私は分かっていたんだと思う。



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バリ島へ向かう話に戻ります。

出発当日。なんとその日は私の直属の上司が退職する日となった。私とその上司の2人しかいない課で、私はまだ入社1年も経っていなかった。後任の人も決まっていない。今考えたら相当やばいシチュエーションなんだけどなぜか当時困ってた記憶がないw そんな時に平然と有休取ってバリ島に行ったくらいだからね。

深夜便だったから会社から直接羽田に向かった。友人たちと合流して楽しい旅のスタート。初めて乗ったエアアジアは驚くほど席が狭かった。座席指定をしなかったせいで真ん中の席になってしまい両隣が大柄な男性で私の領土が侵されていた。

通路側に座ってた人が一度もトイレに立つことがなかったこともあり、私も窓側の人も一度もトイレに行くこともなくクアラルンプールに到着。

クアラルンプールの空港ではみんなでマック食べたりなんてしながら乗り継ぎまでの時間を潰した。それだけでも楽しくて爆笑してた記憶がある。

そしていよいよバリ島に到着!まずは友人が手配してくれたヴィラに向かった。到着するとフランス人オーナーがヴィラを案内してくれた。

写真のとおり素敵なところでみんなテンション爆上がり。夜になったら別のスタッフが来るからねと言われていたがそんなことはみんなすっかり忘れていた。

この日は確かみんなで買い物行ったりご飯食べに行ったりして過ごした。

夜になってリビングに虫が出て大騒ぎになった。駆除用のスプレーがおいてあったんだけどみんな怖くて退治できずギャーギャー言ってたら、急にヴィラに誰かが入ってきた。

こんな夜に男が侵入してくるなんて怖い。虫より怖い。誰なんだと思ったらヴィラのスタッフだった。そう、これが私と夫の最初の出会い。夫はヴィラで働いていた人だったのです。

To be continued...


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