インドネシアンな日々 in Japan

ムスリム × クリスチャンの異教徒夫婦

NOと言えないインドネシア人

一口にインドネシア人と言っても、いろんな文化や宗教があるから日本と比べたら本当にいろんな人がいるのがインドネシア。私の夫はジャワ島出身のイスラム教徒。インドネシア人の中でもスンダ人に分類される人で、家族との会話はスンダ語がメイン。でもインドネシア語で話してることも多い。この当然のようにみんなが複数の言語を話せるインドネシアの仕組みが気になっていろいろ質問したけど、なんでそんなことができるのか未だに理解できず(・∀・)

 
そんな夫はNOと言えない人間。夫の家族もそうだけど、すんごい人に気遣う。日本人かよって思うくらい気遣う。そこまで気にする必要ないから!!ってちょっと私がキレ気味になることも。そこが私が夫をよく知る前にイメージしてたインドネシア人とちょっと違うなーって思うところ。時間にルーズだったり自分にも他人にも甘いところはイメージ通り。
 
夏に夫の妹が結婚式をすることになった。お盆休みの直後なので、私は休みが取りにくくて夫が1人で行くことに。その話をバリで働いてたときの上司(フランス人の年配女性)に話したら「私も行きたい!」と冗談半分で言われたらしい。でもそのフランス人英語もインドネシア語もちょっとしか話せなくて、夫はフランス語も混ぜながら上手いこと会話できてるけど、普通の人は会話ができない。そして彼女は夫の妹に一度も会ったことがない(゜д゜;)なのに誰にも確認せずに「いいよいいよ、是非来て」と言ってしまった夫。実家は広くて素敵なお家なんだけど、お湯も出ないしエアコンもない。家族もみんな気使っちゃうし、どう考えても呼ばない方がいい。
 
本人が本気になる前に断らなきゃダメだよとアドバイスする私。家族だけの小さな式だからって言えば分かってくれるよと。そうだよね、そうしようと電話をする夫。しかし夫の電話を聞いていると「実家はお湯も出ないし、ホテルを取った方がいいよ。空いた時間に一緒にジャカルタ観光をしよう」とか具体的な話をどんどん進めている。どうなっているんだ。電話を切った後に後悔し始める夫。どうしよう、本当に来るかも。いや、そんな具体的な計画言われたら行ってもいいと相手も思うでしょう。しかし相手の気持ちを考えたらNOと言えなくて話を進めてしまったらしい…。なんじゃそりゃ。
 
この自分が作り出した状況に自らストレスを感じ始める夫。とりあえず電話でお父さんにアドバイスを求める。お父さんも私と同じ意見で断った方がいいと。分かった、明日メッセンジャーで断る!と言ってその日は寝た。翌日、断ったの?と聞くとまだだと。どうしてもNOと言えない\(^o^)/今までどうやって生きてきたんだ。。
 
後になればなるほど断りにくくなると思うけど、もう知らない。私は散々アドバイスしたし。その上司とは付き合いも長いし何とかなるのでしょう。
 
義妹の結婚式、ちょっと行ってみたかったけど夫いわく田舎の親戚からすれば日本人と結婚したなんて狂気の沙汰って感じらしく、私がちゃんとイスラム教徒になったのか、ちゃんとお祈りしてるのかとかうるさそうな感じらしい…。休み取れなくてちょうど良かったのかしら。ちなみに義両親は私がキリスト教徒と知った上で結婚を許してくれて、今もとても良くしてくれてる寛容な方々。本当は改宗してほしいと思ってるんだろうけどね。