インドネシアンな日々 in Japan

ムスリム × クリスチャンの異教徒夫婦

羽田のイミグレの話

今でも夫が海外から日本に帰ってくるときは少し緊張してしまう。それは初回の羽田のイミグレでの出来事がトラウマになっているから。夫が初めて日本に来たのは結婚する1年ほど前の2015年のこと。3ヶ月の観光ビザを取っていた。


日本人はビザ取ってどこかに行くことってなかなかないし、他国のイミグレで問題が起きることもそうそうないから、私は夫の入国についてあんまり心配してなかったのよね(・∀・)ビザ取るためにいろんな書類が必要で、なんで1ヶ月ではなく3ヶ月のビザが必要かを証明するために、いろいろ現地の日本大使館に提出して許可されたんだから、ビザが取れているという事実だけで十分だと思ってた…。
 
結婚前の挨拶を兼ねて一緒に彼のジャカルタの実家で数日過ごして、2人で一緒に羽田から入国という流れだった。入国カードの国内連絡先には私の携帯の番号を書いておいて、所持金を書くところがあったからあんまり少ないと怪しまれるかなと思って、念のため2人で持っていたルピアを合わせて全部夫の財布に入れておいた。
 
来日の目的は「婚約者の家族に会うため」として、口頭でもそう答えるってことで練習して、イミグレを抜けたところで待ち合わせねと言って別れた。
 
私は日本人なので一瞬で入国審査が終わった。さて彼はどこかなと見るも見当たらない。どこのカウンターにもいないけどまだ並んでるのかな?とか思ってるうちに時間がどんどん経過する。15分、20分と経ち、彼は別室に連れて行かれたんだと悟った。ドキドキしてくる。もしも入国拒否された場合、私はそれをどうやって知るんだろう。いつまでここで待てば良いんだろう…。30分くらい経過したころだったかな、私の携帯に登録してない番号から電話がきた。今電話でてる場合じゃないよなと思いながらもイミグレからの電話の可能性もあるのか?と思って出たら正にイミグレからだった。
 
「一緒に来られた方はいつまで日本にいますか?」と聞かれた。往復券で来てるし本人もEチケット持ってるから絶対分かってるはずなのに。裏を取りたかったのかな。その質問に答えると、「生活費や帰国費用はどなたが負担しますか?」と聞かれたので「私です」と答えた。そしたら「分かりました」と言って電話を切られた。えー入国できるのできないの!?と思っていると本人が出てきた。
 
本人にどうだったのか聞いてみるとカウンターに行った瞬間すぐに別室に連れて行かれたらしい。婚約者と一緒に来てて彼女はすぐそこにいると一生懸命英語で説明しようとしたのに全く話を聞いてもらえなくて、絶望的だったと。英語が通じなかったのか聞く気がなかったのかは不明。
 
私の予想だけど、3ヶ月日本に住むにしては所持金が少なくて不法労働すると思われたのかな。もし連絡先を私の携帯にしてなかったら、あの時電話に出れてなかったら、どうなってたんだろうって思った。。
 
この出来事から約1年後に結婚するために来日したときも同じく3ヶ月の観光ビザで入国した。その時は1人で入国。私は羽田まで迎えに行っていつでも電話に出れるようにスタンバイ。でも何事もなくすんなり入国できた。深夜便だったから担当者も疲れてたのかしら。2年の間に2回も長期滞在しようとしてる人とか不法労働の可能性高そうなのにね(゜レ゜)
 
配偶者ビザが取れて以降は観光客とは違うカウンターで審査だし、すぐ終わるから何の心配もいらないんだけど、それでもちょっと緊張してしまう。