馴れ初め【その2】
夫との出会いの続きです。前回までの話はこちら。
ヴィラのスタッフ(後の夫)はこの時、自己紹介をしてくれたらしいんだけど、私たちは虫が出てパニック状態だったから名前を言われたことすら覚えていなかった。
彼がPolaroid(ポラロイド)と書かれたTシャツを着ていたことだけはなぜか覚えてる。
翌朝、みんなドレスアップして結婚式に行く準備をしてヴィラで写真を撮ったりしていた。
ポラロイド君は写真を撮ってくれたりしつつ、私たちといろいろ話をしていた。
もうそろそろ迎えの車が来る頃かなって時になって新婦からLINEでメッセージが来てたことに気づいた。
Wifiがしょぼすぎてメッセージをリアルタイムで受信できていなかった。
運転手がそちらに向かってるけど場所が分からなくて困っている。運転手に電話してほしいという内容だった。
なんてこった。どうしようと騒いでたらポラロイド君はすぐに自分が電話するよと言って運転手に電話で場所を説明してくれた。
しかしヴィラがだいぶ分かりにくい場所にあったせいでなかなか場所が伝わらない。
バイクで迎えに行ってくる!と言って彼は運転手を誘導して連れてきてくれた。
彼がいなかったら私たちはどうなっていたことやら。
無事に式場に到着して私たちは結婚式を楽しむことができた。
翌日もプールパーティーがあったりなんてして、それはそれは楽しい時間だった。
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ヴィラにいる時間はポラロイド君といろんなお話しをした。
年齢が私たちと1つしか変わらないことが判明しすっかり友達になった。
ポラロイド君は本当に働き者で、何かトラブルが起きればすぐ対処してくれたし、ヴィラの仕事をしながら病院でも働いていた。
そして、あっという間にバリ滞在最終日。みんな有休を取ってなんとか日程を合わせて来てたからわりと弾丸だった。
帰りの飛行機が早朝出発だったからオールで飲み明かそう!となった。若いw
正直に言うとこの頃には私はポラロイド君のことを可愛いと思っていた。
でも二度と会うことのない異国の人という前提があるから好きとかそういう感情じゃなくて、可愛いなってだけ。
ヴィラの庭のガゼボでみんなで飲みながら喋りつつ、それぞれパッキングをしに部屋に戻ったりシャワーを浴びに行ったりしていて、私とポラロイド君が二人きりになった瞬間があった。
彼は私にまたバリに来てほしいし自分もいつか日本に行ってみたいと言った。
そして腕につけていたブレスレットを私にくれた。
好意を持たれている気がした。
その現場を見てなかった友達たちすらもみんなポラロイド君は私のことが好きそうって言ってたからたぶんそうだったんだと思う。
後で聞いたらこのブレスレットはめちゃくちゃ大切なものだったらしく、初めて彼が日本に来た時にお返ししましたw
翌朝、迎えの車が来てお別れの時間となった。一人一人ポラロイド君にお礼を言って車に乗り込み空港に向けて出発した。
このバリ旅行があまりにも楽しかったからまたバリに来たいとは思ったけど、まさかポラロイド君にもう一度会うために一人でバリに行くなんてこの時は想像もしていなかった。
To be continued...
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