インドネシアンな日々 in Japan

ムスリム × クリスチャンの異教徒夫婦

バリ島で土地を買った話

バリ旅行から帰ってきました〜。1週間いない間に東京がすっかり寒くなっててびっくり。南国から帰って来たからそう感じるだけかな。

さて、今回のバリ滞在で結婚当初から2人で目標としていた土地の購入をしました!!!人生で一番ビッグな買い物!ちょっと前から夫が狙ってた土地があって、そこを無事にゲットした感じ。土地の所有者はフランス人の夫婦。私たちとタイミングを合わせてフランスからバリに来てくれていた。私よりも先にバリに行ってた夫がフランス人夫婦と仲介人(昔からお世話になってる超信頼できるバリ人)と顔合わせ&価格交渉を済ませていた。フランス人夫婦が土地を買ったのは10年以上前らしく、今の相場を知らないのか結構安い価格でOKしてくれた。

私がバリに到着してからは、まず銀行で定期預金を解約。私は土地を見たことがなかったので一応どんなとこか見に。何もない土地を見ても広いのかどうかって分かりにくいね。おぉ、ここかってくらいの感想しか出ず。

そしてノタリスに。ノタリス(notaris)って何?って思ったけど英語でもnotaryだった。公証人のことらしいです。英検1級持ってても英語の語彙力で夫に負ける時があるのはこういう理由だよね。ノタリスってバリ島内にたくさんあるんだけど、よく知らないところに行くのは危険らしい。(夫の知り合いは大金を失いかけて警察沙汰になったとか。)私たちが今回行ったノタリスは仲介人のバリ人がいつも使ってるところ。

まずは夫と2人だけでノタリスのオフィスに行った。土地代の交渉は終わったけど、税金がいくらでノタリスにいくら払わなきゃいけないのかが分かってなかったのでその確認に。散々待たされた挙句、まだ金額は出せないよと言われて終了。なんじゃそりゃ。こういう段取りの悪さって日本人的にはイライラするんだけど、こんなことでイライラしているようじゃ外国では暮らせないのです。と言いつつイラつく私w

そもそも翌日には契約のためにノタリスに全員集合することになってたみたい。じゃあその時で良かったじゃーんって思うよね。

そして翌日、10時にノタリス集合という話になっていた。メンバーは私たち夫婦、土地の所有者のフランス人夫婦、私たちの仲介人、先方の仲介人?ガイド?のようなインドネシア人。早めに出てノタリスの近くのマックで朝ごはんを食べようと夫に言われて、海外のマックに行くのが好きな私は喜んで出発。夫は忘れ物の仕方が尋常じゃないので、身分証明書やパスポート、通帳など必要になるかもしれない大事なものが一通りリュックに入っているか私が確認してリュックを手渡した。

夫の運転でマックの駐車場について、ふと後部座席を見るとリュックがない。え?嘘でしょ?なんと出発の直前にヴィラのダイニングでコーヒーを飲んでいてそこに置いてきていた。もう夫の忘れ癖は病気に近いものがあって努力で直せるようなものじゃないのは薄々気づいている。ちゃんと車に載せるとこまで見とけば良かったーってむしろ自分の行動に後悔した。何度も謝られたけど、大してダメージ受けてません\(^o^)/

ということでヴィラまで戻り、リュックを取って再度出発。もうマックなんて行く時間はなかったのでノタリスの駐車場に車を停めて、徒歩で近くのワルン(屋台)へ。

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ローカル感満載のワルン。なぜこんな暑い国でおかずを作り置きして常温で置いておくのが普通なのか謎だよね。日本人が食中毒を怖がりすぎてるだけなのかなー。そしておかずは温めることもなく常温で提供される。なんとスープも常温!温めたらグッと美味しくなりそうなのに。こういう場所は今でもわりと怖くて美味しくてもちょっとしか食べれない。。

そして予定通り10時にはノタリスでスタンバイ。30分以上遅れて他のみんなが到着。全然マックでご飯食べる時間あったじゃんと思わずにはいられない…。土地の所有者のフランス人夫婦は陽気な感じの人たちだった。英語で世間話をしながら順番が来るのを待つ。

ここで1つ問題が。インドネシアにはKTPと呼ばれる身分証明書があるんだけど、なんと夫の名前のスペルが1字間違っているのだ。身分証明書でスペルミスとか信じがたいけど、インドネシアでは驚くような話ではないっぽい。ノタリスで認められている身分証明書はKTPのみでパスポートや運転免許証ではダメらしい。KTPのスペルの通りに書類を作るから後で修正してくれと言われた。間違った名前で土地買うとか嫌だよ〜。しかしここはインドネシア、そんなことは言ってられない。

書類の準備が整って呼ばれたのが12時。なぜ事前に書類を作っておいてすぐスタートできるようにしないんだろうかとか思うのは私が日本人だからでしょうね。

公証人が契約書の内容を読み上げて双方が拇印とサイン。途中冗談や世間話も交えて30分ほどで終了。終わるとみんなで銀行に移動した。なんとその場ですぐに土地代を送金するという。みんなで行く意味とは?と思いつつも車2台で銀行へ。フランス人夫婦はインドネシアに口座を持っていないので、彼らの仲介人に送金した。そのことについてはちゃんとノタリスで書面化していた。さすがにそこら辺はちゃんとしてるのね。

そして送金証明書を持って私たち2人でノタリスに戻り、証明書を見せた。本当にみんなで銀行行った意味あったのか?って思うし、ノタリスの人も証明書をスマホで写真撮っただけだったから、メールで送れば良かったのでは?とか思っちゃうよね。

今回進められた手続きはここまで。なんとここから数ヶ月かかるらしい。あとやることと言えば税金の計算、支払い、土地の所有権を証明する書類発行くらいだと思うんだけど。そんなのすぐできそうって思っちゃうけどね。

ちなみにインドネシアでは外国人は土地を所有できないらしい。なので、今回の手続きは夫の名義でやった。夫に何かあった時に備えて私の名前を契約書に入れるための手続きが別途必要らしい。それにはbuku nikah(結婚証明書)がいるとか。今回はそこまで進められなかったので次回やることに。でももし今夫が死んだら土地がどうなってしまうのか心配な私は(ひどいw)、ノタリスの人に聞いてよと夫に頼み、夫が渋々自分が死んだらどうなるか聞いてくれた。夫の家族、つまりは義父が相続するのは契約なしで簡単にできるらしい。それなら私も安心。

というわけで土地の購入、途中までできました〜。まだしばらくは日本に住む予定なので、その土地は寝かせておく感じです。